摘蕾

真夏の間、シーンと動きを止めて、ひたすら耐えるのみの品種もあれば、暑くたって咲きたいの、とばかりに蕾をどんどんあげてくる品種もあります。
すっかり疲れた様子で葉をほとんど落とした株なのに蕾を付けたりしていると、どう見たって、あなた咲かないほうがいいよ、と摘蕾します。
株の充実していない新苗なども、元気そうでも摘蕾するのですが、摘んでも摘んでも蕾を付ける子もいます。
そういう子は、少し残してみたり、咲いたらすぐに摘んだり、株の様子を見ながら摘蕾します。
素敵な蕾が膨らんでいくのを見ていると、摘むに摘まれぬ親心…、かわいいお花ちゃんの顔を一目見たくなって、摘んだほうが良いと知りながら咲かせてしまうときもあります。
新苗で買ったクリムゾン・グローリーが、蕾を摘みきれず、もうすぐ咲くわ〜と、待ち焦がれているそんなある朝、イチゴみたいな真っ赤な蕾にカナブンがかじりついて半分くらいも食べられてしまっていて、がっくり…
でも、この子、本当は摘んで欲しかったのかしら、自分でカナブンさんにお願いしたのかな〜なんて思ったりもするのです。

今日のバラはこの、Crimson Glory(クリムゾン・グローリー)1935年Kordes 独
大変良い香りです。
今は花も小さく花径6㎝、色も明るいですが、春は深いクリムゾンレッドで、花径10㎝近くあったと思います(春も1輪咲かせてしまいました^_^;)。
まだ小さいので、これからが楽しみです。







**お庭の雑草シリーズ2**
ガガイモ(ガガイモ科)
古事記にも登場する、由緒正しい自生種。
小さな花(花径1㎝位)の集まりが、葉とともに蔓に規則正しくつきます。
お花はとてもかわいいです。
小さなお花に似つかぬ、大きな鞘(7〜10㎝)の中に綿毛の付いた種ができます。
古事記では、この鞘の半分を船にして、スクナヒコナノミコトという小さな神様が、海を渡ってやってきたというようなことが書いてあります。
畑の脇に生えていたのを連れて帰ってきました。
すごい根っこでした。


コンフリー(ムラサキ科)
ヨーローッパなどからの気化種
空き地にたくさん生えていたのを連れて帰ってきました。
よく増えます。
ハチやチョウなどの虫もたくさん来ます。
うちの柴わんこの福姫も、コンフリーの葉っぱが大好き。
臭素が多いとかで、人が食べるとおなかを壊すことがあるそうですが、福姫は平気。
ただ、新しい葉よりも古い葉を選んで食べているようなので、古い葉のほうが毒性が弱いのかもしれません。