江戸人展〜国立科学博物館


一昨日、江戸人展を観に、国立科学博物館へ行って参りました。
左はリーフレットの写真ですが、どうしても縦になってくれないので悪しからず。



私は歴史にもとても興味があって、こんな現代ではなく、江戸時代に生まれてきたかった〜と思っています。ですから、江戸人展は本当におもしろかったです。


身分の違いで骨格まで変わるという。
現代人でも職業柄、体の骨格は大きく違うと思いますが、食べているものが身分に応じて全く違うために、顔つきまで違ってくるそうです。
しかも、町人のほとんどの骨から、栄養失調の兆候が見られるとのこと…
脚気が流行していたということも聞きますので、よほど食事が偏っていたのでしょうか。


裕福な町家の御嬢さんの小袖の染めや、刺繍の素晴らしいことと言ったら!!
日本人の美的センスと、職人技に惚れ惚れとしました。
一般の町人の着物は、古くなったら古着屋に行き、更に古くなると、使える所で子供の着物に縫い直し、残りは端切れとして売られ、端切れは雑巾やかまどの焚き付けに使われ、燃やした灰は肥料にされたり、洗濯や洗い物の洗剤として使われたそうです。
素晴らしい循環です。


幕末、外国の人々が写実に描いた江戸の人々や、写真の数々も、大変興味深いものでした。
その時代を生きていた日本人の、生の息遣いを感じます。
エメ・アンベールというスイス人の書いた、「幕末日本図絵」をぜひとも読みたくなりました。