小鳥の話

私は鳥も大好きで、庭に鳥の餌台を3つ付けています。
我が家に来る野鳥は、スズメ、ヒヨドリムクドリキジバトシジュウカラメジロセキレイ、冬にツグミアカハラです。我が家の庭は東側と南側が道路に面しており、塀や垣根を立てずにオープン外溝にしてあるので、小鳥にとっては落ち着かず、居心地がよいとは言えないかもしれません。
ご近所で西道路のお宅では、我が家に来る鳥のほか、コゲラやモズ、ウグイス、ジョウビタキも来るそうです。

私の住む町の真ん中には、『せせらぎの小道』という遊歩道があり、気持ち程度の小川が作られ、井戸水が流されています。遊歩道の全長は700m程度だったかと思います。そのあたりは以前は本当の川が流れていたところで、周囲は宅地用に土盛りして造成されているにもかかわらず、今だに水はけが悪く、アシなどが生えています。しかし、そこは鳥たちのオアシスとなり、胸ときめく数々の出会いがあります。
カモのだんなさんが、奥さんが小川の中で安心して食事ができるように川のほとりで見張りをしている愛情あふれる姿や、シラサギが美しい姿で小川のほとりにたたずんでいたり、カラスがまるでサギのように小川の中を歩き、水の中にシュッと素早くくちばしを差し入れて餌をとっていたり、キジの雄の緑の羽根が日に照らされて七色に輝いていたり、カワラヒワの群れがピッピッと鳴きながら可愛い黄色い羽をのぞかせて飛んでいたりするのを見ました。夕暮れの暗がりの中で、シギ(ヤマシギか?)に遭遇したこともあります。
もっと鳥に詳しかったら!そして、写真が上手だったら!といつも思うのですが、ノジコも見た!と私は信じているのです。せせらぎの道のわきの背の低い藪状の木の根元に、小さな小さなホワホワのひな鳥(胸が締め付けられるほど可愛らしかった!)がいるのを見つけ、これは巣から落ちてしまった迷子の雛だろうか、どうしたらいいのかしらと、考えていると、親鳥が近くで鳴く声がし、雛は藪の中に入って行きました。藪の隙間から見た親鳥の姿はノジコだった!?気がします。ノジコはめったに見られない鳥のようなので、アオジだったかもしれません。親鳥もメジロほどの大きさだったかと記憶します。しかし、翌年以降はせせらぎの道も整備が進み、藪は取り払われ、その鳥の姿は二度と見られませんでした。