散歩もたのし

毎日の犬の散歩でも、かわいい草花や、木々の瑞々しい若葉、目を楽しませてくれる光景がたくさんです。

林の縁にはキンランが、可憐な花を咲かせていました。
キンランは、樹木外生菌根菌から養分を取っており、菌を宿す樹木の存在なくしては生きられません。
美しい花ゆえに盗掘が絶えず、絶滅の恐れもあるそうです。




こちらのキンランは、8年前に我が家がこの場所へ越してきたとき、森を切り開いて造成された空き地に残った、大きな切り株の根元で咲いていました。
共生していた木が切られ、いずれはこの空地も建物が建てられると思い、我が家へ連れて帰ることにしました。
今は、この空地はホームセンターになっていますが、キンランは我が家で元気に株を            増やしてくれてます。

我が家の庭には、クヌギ、アラカシ、シラカシ、ウバメガシと日本自生の樹木が数多く植えられていました。
ツチグリも多く発生し、最初は気持ち悪いと思っていましたが、これが、木々の育成を助けてくれていると知り、ありがたいと思うようになりました。
キンランは、この、ツチグリのような菌類から栄養をもらっているらしいのです。

昨年の大改造で、ほとんどのカシ類を抜いてしまったのですが、キンランのために1本だけシラカシを残しました。
キンランは、このシラカシを気に入ってくれたらしく、今年はさらに新しい株が増えました。


実はこのシラカシ、キンランが付いているので造園業者に抜かないでとお願いしたにもかかわらず、業者が半分に切って今にも抜こうとしておりました。
抜かれる前に気づいたから良かったものの、上半分を無造作に切り取られ、不恰好になったばかりか、すっかり元気をなくして、葉もチリチリと縮んでしまいました。
本当にキンラン共々枯れてしまうかと思いましたが、春になり、新芽が芽吹いて、キンランも元気、ホッとしました。
それにしても大事な木に、ひどいことをしてくれたものです。